旅行計画/準備

知らなきゃ損!テントの下に敷くだけでキャンプが劇的に変わる1枚の秘密

旅行計画/準備
  • グランドシートはテント底面を傷・湿気から守る必須アイテム
  • サイズはテント底面より5〜10cm小さめを選ぶのが正解
  • 耐水圧1,500mm以上で悪天候にも安心して対応可能

キャンプでテントを設営するとき、地面とテントの間に何も敷かずに使っていませんか?実は、グランドシートを使うだけでキャンプの快適性が大きく変わります。テントを傷や汚れから守り、雨の日の浸水を防ぎ、底冷えも軽減してくれる優れものです。この記事では、グランドシートの選び方から設営方法まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。

グランドシートとは?レジャーシートとの違いを解説

グランドシートとは、テントの底面と地面の間に敷く専用の保護シートのことです。アンダーシートやフットプリントとも呼ばれ、キャンプを快適に過ごすための重要なアイテムとして多くのキャンパーに愛用されています。

レジャーシートとの大きな違いは、使用目的と性能にあります。レジャーシートはピクニックなど短時間の使用を想定した薄手のシートですが、グランドシートはテント保護を目的とした厚手で高性能なシートです。

防水性や耐久性が大幅に高く、長時間の使用や悪天候にも耐えられる設計になっています。また、グランドシートはテントのサイズに合わせた製品が豊富で、ハトメ付きでペグダウンできるなど、テント設営に最適化された機能を備えています。

グランドシートの4大メリット|なぜ必要なのか

グランドシートを使用することで得られる主なメリットは、テント保護、防水・防湿、断熱効果、撤収の手軽さの4つです。それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。

上のグラフが示すように、テント保護と防水・防湿は特に重要な役割です。キャンプ場の地面には小石や小枝が落ちており、何も敷かずにテントを設営すると底面に穴が開くリスクがあります。グランドシートを敷くことで、こうした突起物からテントを守り、テントの寿命を大幅に延ばすことができます。

テント底面の保護効果

キャンプ場の地面は、芝生サイトでも小石や木の根が隠れていることが多く、テント底面が傷つきやすい環境です。特に軽量テントは生地が薄く作られているため、グランドシートなしでは簡単に穴が開いてしまう可能性があります。

グランドシートを使用することで、摩擦や突起物による傷や破れを防ぎ、テントを長く愛用できるように保護します。テントを守るだけでなく、撤収時の汚れも少なくなるため、お手入れの手間も減らせるメリットがあります。

防水・防湿効果で快適性アップ

キャンプ場の地面は、晴れた日でも意外と湿気を含んでいます。特に夜から朝にかけて地面から湿気が上がってくるため、夏場であってもテント底面が濡れてしまうケースがあります。

撥水性の高いグランドシートを敷くことで、地面からの湿気を遮断し、テント内を快適な状態に保つことができます。雨天時には耐水圧の高いグランドシートが浸水を防ぎ、寝袋や荷物が濡れる心配も軽減されます。

底冷え対策と断熱効果

山間部や高原のキャンプ場では、夏場でも夜から朝にかけて気温が大きく下がります。地面から伝わる冷気は底冷えの原因となり、快適な睡眠を妨げてしまいます。

グランドシートを敷くことで地面とテント底面の間にワンクッションが生まれ、断熱効果と保温効果が期待できます。特に厚手のグランドシートは断熱性に優れており、寒い季節のキャンプでも底冷えを軽減してくれます。

グランドシートのサイズ選び|失敗しないポイント

グランドシート選びで最も重要なのがサイズです。テント底面より縦横それぞれ5〜10cm程度小さいサイズを選ぶことが鉄則です。大きすぎると雨水が溜まり、小さすぎると保護効果が不十分になります。

テント底面 グランドシート 5-10cm小さめ はみ出ると雨水が溜まり浸水の原因に!

上の図が示すように、グランドシートはテント底面よりも一回り小さくする必要があります。はみ出た部分に雨水が溜まると、シートとテントの間に水が流れ込み、かえって浸水の原因になってしまうからです。

大きすぎるシートは折りたたんで調整することも可能ですが、段差ができて寝心地に影響を与える可能性があります。できれば最初から適切なサイズを選ぶことをおすすめします。

サイズ選びで迷ったら、テントと同じメーカーから専用グランドシートが販売されていないか確認してみましょう。コールマンやDODなどの主要ブランドは、自社テントに対応した専用品を展開しており、サイズがぴったり合うため安心です。

グランドシートの素材|化学繊維・合成樹脂・帆布の違い

グランドシートの素材は、主に化学繊維、合成樹脂、帆布の3種類に分類されます。それぞれの素材には特徴があり、使用シーンや重視したいポイントによって選び方が変わります。

素材 主な特徴 メリット デメリット おすすめ用途
化学繊維
(ナイロン・ポリエステル)
柔らかく軽量で折りたたみやすい ・コンパクト収納
・軽量で持ち運びが楽
・撥水性が高い
・使い込むと防水性低下
・耐久性は中程度
ソロキャンプ・ツーリング・登山
合成樹脂
(ポリエチレン・PVC)
ブルーシートと同じ素材 ・高い防水性
・価格が安い
・耐久性が高い
・重くてかさばる
・ガサガサ音がする
ファミリーキャンプ・車載
帆布
(パラフィン加工)
蝋引きされた厚手の布 ・抜群の耐久性
・経年変化を楽しめる
・おしゃれな見た目
・重量がある
・価格がやや高め
長期使用・こだわり派

この比較表から分かるように、ソロキャンプやツーリングなら軽量な化学繊維、ファミリーキャンプなら安価で丈夫な合成樹脂、長く使いたいなら帆布がおすすめです。使用目的と予算に合わせて最適な素材を選びましょう。

化学繊維製|軽量でコンパクト

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維製グランドシートは、生地が柔らかく小さく折りたたんで収納できるのが最大の魅力です。荷物を軽くしたいソロキャンパーや徒歩移動が多い方に特におすすめです。

DODのグランドシートは化学繊維であるポリエステル素材を採用しており、コンパクトに折りたたんで収納袋に入れて持ち運び可能です。耐水圧5,000mmのPUコーティングが施されているため、雨が降ってもテント内で快適に過ごせます。

合成樹脂製|高い防水性とコスパ

ポリエチレンやPVCなどの合成樹脂製は、ブルーシートと同じ素材で防水性が非常に高いのが特徴です。価格も比較的安価で、コストパフォーマンスに優れています。

ただし、重量があり折りたたんでもかさばるため、車でのキャンプやファミリーキャンプに向いています。耐久性が高く、多少雑に扱っても破れにくいため、子供連れのファミリーキャンプにも安心です。

帆布製|耐久性と経年変化の魅力

帆布にパラフィン(蝋)加工を施したグランドシートは、抜群の耐久性とおしゃれな見た目が人気です。麻などの丈夫な素材を使用しており、自然の中で多少雑に扱っても破れたりする心配がありません。

ワークマンのパラフィン帆布フィールドシートは、撥水力が抜群で汚れも弾いてくれるため、お手入れも楽にできます。使い込むほどに味わいが出る経年変化を楽しめるのも、帆布製グランドシートの大きな魅力です。

耐水圧の目安|どのくらいあれば安心?

グランドシートを選ぶ際、耐水圧は重要なチェックポイントです。耐水圧とは、生地1cm四方にどれだけの水圧をかけても浸水しないかを示す数値で、通常のキャンプなら1,500mm以上、本格的なキャンプなら2,000mm以上が目安とされています。

上のグラフが示すように、小雨程度なら300mm、普通の雨なら1,500mm、大雨なら2,000mm以上の耐水圧が必要です。キャンプで1泊する程度なら耐水圧1,500mm以上あれば十分ですが、山間部や雨が多い地域でのキャンプでは2,000mm以上が安心です。

コールマンのマルチグランドシートは耐水圧2,000mmと高い防水性を備えており、悪天候でもしっかり浸水を防げます。天気が変わりやすい山の中で数日にわたってテント泊をする場合は、より防水性が高いものを用意しておくのがおすすめです。

グランドシートの正しい設営方法|5つのステップ

グランドシートの設営は簡単ですが、テント設営前に敷くことが重要です。テントを先に立ててからグランドシートを敷こうとすると、シートが弛んでしまい上手く敷けません。正しい手順を守って、快適なキャンプサイトを作りましょう。

1 設営場所の選定と整地 平らで石や枝のない場所を選び、地面を整える 2 グランドシートを広げる テントを設営する位置にシートを広げる 3 仮固定する ペグやハトメで軽く固定し風で飛ばないようにする 4 テントを設営する グランドシートの上にテントを組み立てる 5 はみ出し確認と本固定 シートがはみ出ていないか確認し、テントと一緒に固定

この5ステップを守ることで、グランドシートの効果を最大限に発揮できます。特に重要なのは、ステップ1の整地とステップ5のはみ出し確認です。地面の小石を取り除くことでテント底面へのダメージを防ぎ、シートがはみ出ないようにすることで雨水の侵入を防げます。

テント設営前の準備が重要

グランドシートを敷く前に、設営場所の整地をしっかり行いましょう。平らで石や小枝のない場所を選び、ゴツゴツする小石や枯れ枝を取り除きます。できるだけ平坦で乾いた場所を選ぶことで、快適な睡眠を確保できます。

場所を決めたら、グランドシートを広げて地面の上に置きます。風で飛ばされないように、四隅をペグで軽く固定するか、重いペグを置いておくと良いでしょう。ハトメ付きのグランドシートなら、ペグで地面に固定できるため安心です。

テントとグランドシートを一緒に固定

テントを組み立てたら、最後にグランドシートがテントからはみ出ていないか確認します。はみ出た部分があると雨水が溜まって浸水の原因になるため、必ず内側に収まっているかチェックしましょう。

確認が済んだら、テントとグランドシートを一緒にペグで固定します。四方の紐をテントフレームに結ぶだけで簡単に固定できる製品もあり、初心者でも安心して設営できます。

おすすめグランドシート|コールマン・ワークマン・DOD

グランドシート選びに迷ったら、人気ブランドの定番商品から選ぶのがおすすめです。コールマン、ワークマン、DODの3ブランドは、品質とコストパフォーマンスに優れた製品を展開しています。

ブランド 商品名 特徴 価格帯 耐水圧
コールマン マルチグランドシート 210W ツーリングドーム専用、サイズ調節可能 約2,000〜3,000円 2,000mm
ワークマン パラフィン帆布フィールドシート 帆布素材、撥水性抜群、おしゃれ 約1,500円 非公開
DOD グランドシート(各サイズ) 厚手210D生地、しなやかな素材 約3,000〜5,000円 5,000mm

この比較表から分かるように、コールマンは信頼の定番、ワークマンはコスパ最強、DODは高機能という特徴があります。予算や使用頻度に合わせて選びましょう。

コールマン|定番の安心品質

コールマンは日本でアウトドアを広めた先駆者として知られ、高い技術力と信頼性が魅力です。マルチグランドシート210Wは、ツーリングドーム専用に設計されており、テントサイズに応じてシートサイズを調節できる便利な仕様です。

耐水圧2,000mmと高い防水性を備え、75Dポリエステルタフタ素材を採用しているため耐久性も十分。重量は約320gと軽量で、収納ケースも付属しているため持ち運びにも便利です。テントと同じメーカーで揃えたい方におすすめです。

ワークマン|驚きのコストパフォーマンス

ワークマンのパラフィン帆布フィールドシートは、たった1,500円で本格的な帆布製グランドシートが手に入る驚きのコスパが魅力です。蝋引きされた帆布素材は撥水性が抜群で、水だけでなく汚れも弾いてくれます。

サイズは100×140cmで、1〜2人用テントやソロキャンプに最適。四隅にハトメが付いているため、テントフレームにくくりつけることができ、ズレの心配もありません。オリーブとベージュの2色展開で、どんなキャンプギアにもマッチするアースカラーが人気です。

DOD|高機能で快適性重視

DODのグランドシートは、厚手の210Dポリエステル生地を採用し、耐水圧5,000mmのPUコーティングが施されています。ガサガサしないしなやかな素材が特徴で、快適性を重視する方におすすめです。

1〜6人用まで豊富なサイズバリエーションがあり、ファミリーキャンプにも対応できます。ショックコードで簡単に設置でき、収納に便利なキャリーバッグも付属しているため、初心者でも扱いやすい設計になっています。

グランドシートの代用品|ブルーシートは使える?

グランドシートを忘れた場合や予算を抑えたい場合、ブルーシートやレジャーシートで代用することも可能です。ただし、専用品と比べると機能面で劣る部分があるため、注意点を理解した上で使用しましょう。

ブルーシートは防水性があり一定の耐久性を持っていますが、ガサガサとしたビニール音がする、テントサイズに合わない、耐水圧が低いというデメリットがあります。ぬかるんだ状態や大雨の日は耐水圧の面で不安が残ります。

レジャーシートで代用する場合は、布製を避けてビニール製のシートを選びましょう。100円ショップでも購入できますが、防水性や耐久性は専用品に劣るため、晴れの日の芝生サイト限定で使用するのが安全です。

代用品を使う場合でも、テントより一回り小さくカットして使用することが重要です。はみ出ると雨水が溜まり浸水の原因になるため、テントの端より5cm程度内側に収まるよう調整しましょう。

グランドシートのお手入れ方法|長持ちさせるコツ

グランドシートを長く使うためには、使用後の適切なお手入れが欠かせません。特に湿ったまま収納するとカビが発生し、撥水性も低下してしまうため注意が必要です。

キャンプが終わったら、グランドシートの汚れを拭き取った上で、しっかり乾かしてから収納しましょう。雨や露でシートが濡れている場合、キャンプ場では軽く拭く程度にして、帰宅後に水洗いして完全に乾燥させることが重要です。

撥水加工が施されているグランドシートは、摩擦や汚れの影響で効果が低下してきます。定期的に防水スプレーや撥水剤をかけておくと、水を弾く効果を損なわずに長く使えます。使用後は汚れをしっかり落として保管しましょう。

まとめ|グランドシートで快適キャンプを実現

グランドシートは、テントを傷や汚れから守り、防水・断熱効果で快適なキャンプを実現する必須アイテムです。サイズはテント底面より5〜10cm小さめ、耐水圧は1,500mm以上を選ぶことで、ほとんどのキャンプシーンに対応できます。

素材は使用目的に応じて、軽量な化学繊維、コスパの良い合成樹脂、耐久性の高い帆布から選びましょう。コールマン、ワークマン、DODなどの人気ブランドなら、品質とコストパフォーマンスのバランスが取れた製品が見つかります。

正しい設営方法とお手入れを実践することで、グランドシートは長く使えるギアとなります。まだ使ったことがない方は、ぜひ次のキャンプでグランドシートを試してみてください。快適性が格段にアップすることを実感できるはずです。

よくある質問(FAQ)

Q
グランドシートは本当に必要ですか?
A

必須ではありませんが、強く推奨します。グランドシートがあることで、テント底面を傷や汚れから守り、浸水や底冷えを防げます。特に雨天時や寒い季節、地面の状態が悪い場所では大きな効果を発揮します。テントを長く使いたい方や快適性を重視する方には必要不可欠なアイテムです。

Q
グランドシートのサイズはどう選べばいいですか?
A

テント底面より縦横それぞれ5〜10cm程度小さいサイズを選びましょう。グランドシートがテントからはみ出ると、雨水が溜まってシートとテントの間に流れ込み、浸水の原因になります。サイズ選びに迷ったら、テントと同じメーカーの専用グランドシートを選ぶと確実です。

Q
ブルーシートで代用できますか?
A

晴れの日の乾いた地面であれば代用可能ですが、専用品と比べると機能面で劣ります。ブルーシートはガサガサ音がする、サイズが合わない、耐水圧が低いなどのデメリットがあります。雨天時や長時間の使用には専用グランドシートの使用をおすすめします。代用する場合は、テントより小さくカットして使用しましょう。

Q
グランドシートの耐水圧はどのくらい必要ですか?
A

通常のキャンプなら耐水圧1,500mm以上、山間部や雨が多い地域では2,000mm以上が目安です。小雨程度なら300mm、普通の雨なら1,500mm、大雨なら2,000mm以上の耐水圧があれば安心です。天気が変わりやすい山でのテント泊には、より防水性の高いものを選びましょう。

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